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昔 教科書で習わなかった詩人と言葉
このタイトル、中学・高校の国語教科書ということなら、
高村光太郎と与謝野晶子以以外なら誰でもオーケーということになりそう。
萩原朔太郎をU先生は飛ばしてしまったことがあったっけ。
岡本かのこも、あったのは詩ではなかったが、まともに扱わなかった。
先生の肌に合わない作家たちなのだろう。
書き出すと、思い出が芋づるで出てくる気がしなくもないが、、、。
でも、教科書というのはどんな詩人もせいぜいい１、２編てとこで、
要するに、学校では和歌・短歌以外の詩は、
奥の細道の一節以外にほとんど習わなかったのだ。
１９５７年から６３年という時代、映画「三丁目の夕日」のあのころ。
三輪貨物「ダイハツ・ミゼット」が白い煙を吐いて動き出し、
原付バイク「ホンダ・スーパーカブ」が裏通りにもトコトコ乗り入れてきた。
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彼や彼女の生前に僕は詩に無関心のままであった。
誰のどんな詩にも全く無関心であったわけではないけれど、、、。
６０の歳になってから、気持ちが少し弛んだ。すると
何人かの、僕と人生の時間が重なる人たち、しかしもう
現実に会うことの叶わない詩人たち、がドアのむこうからやってきた。
彼や彼女はふつうのことばでしゃべりかけてきた。
自分のことばを生活のなかに労り実直であった。
少しの気取りを詩のことばに蒸着し、
自分の生き方を自分で引き受け、他人にもたれたりはしなかった。
己の非力を知りながらも、不正義に怒り、たたかう心を捨てなかった。
折を見ながら、尺取り虫のように少しずつ、自分のノートをつくっていくことにしよう。
１） 菅原克己
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２） 茨木のり子
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３） 石垣りん
使用テキスト 角川春樹事務所 ハルキ文庫「石垣りん詩集」1998発行、07第９刷版
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４） 鶴 彬
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